麹町ラプソディ
丸の内サラリーマン(ブラック)が日常を五行で切り取るブログ。たまに小説も書きます。
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サトイチ

Author:サトイチ
子どものまま大人になった、しがないリーマンのつぶやきです。
当ブログはリンクフリーですので、気軽にペタペタしてください。相互リンクの場合は是非コメント等に一言頂けると助かります。
あと、甘党です。

最近、小説ばっかり書いてますが、そのうち媒体を切り分けることも考えています。ただ、今はとにかく書くことが大事だということで、ひとまずこのまま混合して進めて行きます。



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22時。
私が家に帰る頃には、テレビはもうニュースくらいしか流れていない。


もうすぐ10歳になる息子と一緒に、ぼんやりと若者の過労死のニュースを見ていた。


息子がふと呟いた。


「生活するために、生きたくはないよね」


私は、なんとも言えない顔で息子を見た。



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テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

夏の終わり。
高層ビルに切り取られた雲は

籠の中の鳥を思わせた

陽の光を受けて

一方では影を落とし

直線的な悲哀に囲われていた




テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

ベジタリアン。
「肉は可哀想だから食べないの」と彼女は行った


言葉を持たないレタスを咀嚼し


シルクのレースがついた可愛らしい服がよく似合っていた


彼女の足元には蟻が一筋の群をなし


手にしたソフトクリームはコチニール色素で彩られていた



意識と物体の間。
あるところに、天才的に病的な外科医がいた


夜、麻酔で深く寝入った私の頭を彼は滑らかに切断し


頭骨を開け、大脳を切り離し、前頭葉を丁重に持ち上げ、労わるように視神経をクーパーで切断した


脊髄をも切り離し、物体として解き放たれた大脳を彼はひとしきり眺めたあと、それを丁寧に中にしまい、神経をつなぎ、頭骨をはめた


全ては元通りとなり、目を覚ました私は、果たして何者なのだろうか





夕闇、生き急ぐ彼ら。
黒猫が夕闇にまどろんでいた


人も風も通り過ぎ


時間さえも慌ただしく駆け抜ける中


その猫は悠然と斜陽を黒い毛並みに受け止めていた


旅人に詰問する古代の神のように





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