麹町ラプソディ
丸の内サラリーマン(ブラック)が日常を五行で切り取るブログ。たまに小説も書きます。
プロフィール

サトイチ

Author:サトイチ
子どものまま大人になった、しがないリーマンのつぶやきです。
当ブログはリンクフリーですので、気軽にペタペタしてください。相互リンクの場合は是非コメント等に一言頂けると助かります。
あと、甘党です。

最近、小説ばっかり書いてますが、そのうち媒体を切り分けることも考えています。ただ、今はとにかく書くことが大事だということで、ひとまずこのまま混合して進めて行きます。



最新記事



リンク

このブログをリンクに追加する



最新コメント



日本ブログ村



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

動機付け。
長年塾講師をしている男の下に、最近こんな相談が多く寄せられるようになった


「受験勉強をするモチベーションが湧かないんです」


「モチベーションの高め方、維持の仕方を教えてください!」


では、君たちは、歯磨きするのにモチベーションが必要なのか


呼吸をするのにモチベーションが必要だというのか


スポンサーサイト

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

金への愛。
「おい、金利は2%って言ってたじゃないか!なんで『20%』って書いてあるんだよ!」


「ねぇ、私を抱かない?50ポンドでいいわ。」


「私、あの薬がないと、、、早く、、、」


「おい、今日はどの女にするんだ?」後ろの男が囁く


ふん、どいつもこいつも、金以下の価値しかない。俺には金があればいい。



トマ・クテュール「金への愛」
トマ・クテュール「金への愛」

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

孤独。
あるところに、どんなものでもたちまち売ってしまう凄腕の営業マンがいた


彼にかかれば、布団たたきはもちろん、道端の石ころでさえ魅力的に映った


彼は相手の気持ちを敏感に察し、相手の望むことを言うことができた


実績をあげればあげるほど、彼に対する周囲の敬意は増し、周りは彼の言うことを何でも聞くようになった


しかし、彼の心の声を聴いたものは、誰一人としていなかった



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

最後の一日。
終電で帰宅した男はベットに倒れ込み、そのまま泥のように眠った


男は深い夢の中で、突然現れた大型トラックに轢かれ、死んでしまった


轢かれた自分を見下ろし、視点が空へと登って行く


男が目を覚ますと、自分が死んでいないことに安堵した


そうだ、私にはやらなければならないことがあるんだ



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

胃に残る余韻。
昔すごいなと尊敬した人が


たった数回の決断の誤りで踏み外し


落ちていく様を見るのはとても悲しいことで


それは火の落ちた線香花火のように


静寂をもって夏の終わりを告げた


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

運命。
その子牛は、じっと私の目を見据えている


足を痛め、立ち上がることができずに身を横たえたまま、3日が過ぎた


排泄が満足にできず、お腹にガスが溜まり、倍ほどに膨れている


その子牛は、自分の死を理解し、救いを求めるでもなく、ただじっと私の目を見据えている


私にできるのは、迎えが来るまで、ただただ背中をさすることだけだった


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

救急箱。
普段はただ邪魔なだけの存在で


隅へ隅へと追いやられる


何かあった時だけ呼び出されて


つかの間の感謝と厄介払い


それでも、何事もない、平和を願うのが私の仕事



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

母なる大地。
陽は大地を照らし、蜂達が花粉を運ぶ


木々は深く根を下ろし、果実を実らせる


自然の営みは日々繰り返される


幾千幾万と同じように繰り返される


不必要な成長を強制される人間を静かに受け入れる




アルフレッド・シスレー「ラ・セル=サン=クルーの栗並木」
アルフレッド・シスレー「ラ・セル=サン=クルーの栗並木」


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

はさみ。
会いたくて互いを求めることで


他の何かを引き裂いてしまう


引き裂いてまで近づいたのに


お互い平行線のまま


そして距離を取り、また違う何かを引き裂きながらすれ違う


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

羊男。
バーカウンターの男は、グラスを手にし、目を瞑って何かを考えているようだった。
薄暗いバーの店内は、そこに人生の重みを刻み、床に悲しみを擦り付けている。

トランペットの音が聞こえる。
男はグラスに口をつけ、ウイスキーをほんの少し口に含む。
喉を通る熱い感覚をゆっくりと味わい、胃に至る。
芳醇な香りが鼻から抜ける。男にとっては、それがすなわち人生であった。
男の人生を道に例えると、交差点らしい交差点はほとんどなく、ただずっと真っ直ぐだった。
地平線まで続く、孤独な道であった。


男は、小学生のうちに4回、転校している。
転校から半年が経つ頃、男はようやくできた数少ない友人に、転校してからまだ誰にも言ったことのない秘密を打ち明けた。
今思えば、それは幼さゆえの過ちだった。
誰かに理解して、受け入れて欲しかったのだ。
もちろん、今ではそれが無意味な試みであることは痛いほどよく分かっている。
それを、小学校のうちに4回繰り返した。

男は、羊であった。
誰だって、自分は生まれながらに人間だと思っている。
しかし、男は、生まれながらに、自分が羊であることを理解していた。
草を食べ、毛を刈られ、雨水を飲んでいたことを感覚として刻みこまれていた。
幼い頃、親に四足歩行から二足歩行に強制されたとき、親が辛そうにしていたのを覚えている。
まともに二足で歩けるようになったのは、4歳になってからだった。
幼稚園には通わなかった。


初めて他の同じ年の子と関わるようになったのは、小学校に入ってからだった。
給食の時間、他の子が反芻をしないことに気がついてから、何だか悪いことをしている気がして、反芻をためらうようになった。
おかげで便秘がちになり、授業中にトイレに立つことが多くなると、それをあだ名にされた。
どうやら、自分と他の子は違うらしいということを、子どもながらに感じ始めていた。

小学2年生になったある日、男はとうとう数少ない親しい友人に、自分の秘密を打ち明けた。
友人は、最初は笑っていたものの、男があまりに真剣に言うものだから、気味悪がって去って行ってしまった。
次の日、学校に行くと、誰もがよそよそしかった。
それはいじめや嫌悪感と言うよりかは、どう接したらよいのかわからない、距離を測りかねている態度だった。
男は2ヵ月後に転校した。

4回も転校を繰り返した結果、中学校に上がる頃には、男は自分なりの社会との折り合いが付けられるようになっていた。
人と違っていることを否定するわけでもなく、しかし和を乱すわけでもなく、自分の中に2つの自分が形成されていった。
その結果、男はより孤独になっていった。

30歳を過ぎ、人並みに結婚をし、子どもにも恵まれた。
妻も子どもも、生まれながらにして人間のようだ。
男はやはり、孤独であった。


男はこれから来るであろう、一人の女性のことを考える。
インターネット上で知り合ったその人は、生まれながらにアシカであるらしい。
先日会った、生まれながらに火星人を名乗る男よりはまともかも知れない。


男の交差点を探す旅は、まだ地の果てまで続いている。


続きを読む

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

不安。
誰よりも近くにいて


その声は空気のように馴染んでいた


誰よりも遠くに感じて


その心は霧のように


掴めず何かで縛ろうとした



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

夏休み、おばあちゃんち。
川辺に座って水の行く末をじっと眺めていると


それまで抱えていたモヤモヤとか悩みとか妬みとか


すべて水とともに流れていく


雲は遠く、悠々と流れていく


風は優しく、頬を撫でていく


アルフレッド・シスレー「モレの粉ひき小屋」
アルフレッド・シスレー「モレの粉ひき小屋」

続きを読む

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

新しい何かを求めて。
その犬はヒラヒラと舞う蝶を追いかけた


風に揺れる枝を追いかけ


坂を転がるボールを追いかけた


目の前のものを追いかけ続け


手にしたものは何もなかった


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

背景の中へ。
僕たちは生きるために生きているのか


何かを為すために生きているのか


ただただ存在し、それを渡していくのか


すれ違う人々は輪郭が曖昧で


騒がしい空気に溶け込んで行く



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

受け継いでいくもの。
私が母から受け継いだ、たった二つのことは


人を愛するということと


生きて行く力


どんなに目の前が暗く閉ざされていても


必ずそこに道はある


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

心の底から。
平日の夜、数人の若者が電車の床に座り込みビールを空けている


その騒々しさに、周りの人間が顔をしかめる


下品な笑い声が車内に響く


こいつらに生きている価値はあるのだろうか


でも、こんな風に心から笑えた日は、最近あっただろうか。


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

布団に潜り込む猫。
雨降りの夜


ふと思い立ったとき


あなたの声を聞くだけで安心する


あなたの声が聞けないと不安になる


あなたがそばにいるだけで



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

角度を変えると。
いつもより5分だけ早く家を出てみたら


世界が少しだけ表情を変えた


いつもの電車の見慣れぬ人


いつもの道の見慣れぬ犬


いつもの人生の見慣れぬ自分



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

子どもだけが存在を許される場所。
静かな、そして昼の暑さを予感させる、澄んだ朝の始まり


優しい蝉のリピート


鋭い自転車のブレーキ音


日々それを紡いでいく


繰り返しそれを紡いでいく






テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

過保護。
その親は子を大切に思うあまり


子どもに失敗をさせなかった


来るべき困難は先に除去し


すべてに口を出した結果


見事な操り人形が完成した


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

父の教え
人生は、山あり谷あり


嬉しいこともあれば、辛いこともある


幸運なこともあれば、理不尽なこともある


ああなれたらいいのにと羨むこともある


それでも、一歩一歩踏みしめて、目の前のことに向き合わなけりゃいかんのだ


続きを読む

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

原始のリズム。
腕を振り、大地を蹴る


景色が後ろへ流れていく


走るということは、呼吸をするということである


苦しい時は耐え、勝負どころで鞭を打つ


それはさながら、人生のように


続きを読む

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

過ぎ去ったもの。
父の葬儀のため十数年ぶりに訪れた実家は、何となく小さく感じた


記憶にぼんやりと残っている自分の部屋に入ると、時を固着するようにうっすらと埃が積もっていた


窓を開けると、心地よい風が入ってきた


壁にかかった、色褪せたサッカーのユニフォームが揺れる


僕は何故だか、溢れる涙を止められなかった



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

眠い。
誰かが私のおぼろげな意識をゆるゆると伸ばし、切れ味の鋭い刃物で音もなくブツ切りにしていく


単調な旋律から一瞬だけ旅立ち、また現実に戻ってくる


私にできることは、ゆっくりと呼吸をし、時間を引き延ばす事だけ


前に進むことはもちろん、引き返すことすらできない


まるでずるずると永遠に脱皮し続ける蛇のように、私の意識は重力の中を彷徨っている



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

100%の善意による悪事。
東京に出てきて思うのは、意外と「悪い人」はいないということだ


そこには、「弱い人」がいるだけだ


誰だって、できれば「良い人」でありたいし、悪いことはしたくない


でも、誰もがいつの間にか深くて暗い穴に落ち、もがいている


そこから這い上がろうとして、誰かを救おうとして、結果的に誰かの穴を掘っていることもある


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

人生の価値。
その子の関心は、蟻に限られていた


蟻がその子の全てであり、世界は蟻だった


その子はやがて大人になり、それでも蟻を見続け、老いて死んだ


彼は世間で言われる成果や成功は何も残さなかったが


ただ、蟻だけを眺め、幸せそうに逝った



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

それはブーメランのように。
自分で選んで来たようで、何か大きな流れに乗ってきたこの道


行き先は朧気に見えていて、それが善だと言う気もするのだけど


本当にそこに行きたいのか


何かから目を背けているだけではないのか


本当に欲しいものは、、、

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。